忙しさから抜け出したいなら刃を「磨け」スティーブン・ R ・コヴィー博士
時間が大切であると分かっていても、日々の仕事の中では、どうしても忙しさに追われがちです。どう解決すればいいでしょうか。
忙しさから抜け出したいなら刃を「磨け」
スティーブン・ R ・コヴィー博士は、「7つの習慣」の中で、第7の習慣として「刃を研ぐ」ことの必要性を説いています。「刃を研ぐ」ことのわかりやすい例として、次のようなエピソードを紹介しています。
木を倒そうとして、ノコギリを引いている木こりがいた。何時間も作業しているので、「ノコギリの刃がボロボロですよ。少し休んで刃を解いた方が、仕事が早く片付くのでは?」と声をかけた。すると木こりは、刃をといでいる暇なんてない。切るだけで精一杯だと言い返した。
これは、耳が痛い話です。
忙しさの原因は、時間がないからではなくて、「ボロボロの刃で仕事しているから」かもしれません。切れ味の良いノコギリを使えば作業がはかどるのに、刃を研ぐ時間も「惜しい」と思ってしまうのです。
やり方を変えたり、道具を変えたり、仕組みを作ることで、もっと速く、もっと簡単に、もっと安全にできる方法があるはずです。
継続は努力や意思に頼らない
刃を研ぐにはどうしても今までとは違う、新しいことにチャレンジしなければなりません。ところが、何かを始めようとすると、三日坊主で終わってしまうことがあります。三日坊主で終わる大きな理由は、完璧を求めてしまうからです。
そもそも人間は怠け者なのに、怠け者の自分が嫌いできない自分は嫌いと考えてしまうから苦しくなります。
完璧主義の人ほど、三日坊主になりやすい
三日坊主にならないための5つのコツ
①がんばりすぎない
②再開する
③ダラダラやる
④自分に期待しない
⑤ルーティン化する
①がんばりすぎない
例えば、英語を勉強しようと思ったら、1日5分だけで良い。最初から毎日1時間の計画を立てると、できなかった時に挫折感思います。仮に英語単語1つしか覚えられなくても、それは紛れもなく成長。そう捉えるべきなのです。
②再開する
3日しか続けられなくて、しばらくの間が空いてしまっても、もう一度始めればいいだけです。毎日同じように続ける必要はありません。
③ダラダラやる
人間には気分の浮き沈みがありますから、毎回、集中し続ける事はできません。そんな時は、ながら足でも構いません。テレビを見ながらでも、音楽を聴きながらでもいいのです。
④自分に期待しない
だめな自分を受け入れて三日坊主上等と考えればできなかった自分を責める事はなくなります。
⑤ルーティン化する
いつ何をやるか自分でルールを決めておくと継続しやすくなります。
途中でサボってしまっても、時間がかかっていても、三日坊主になっても良いから始めることに意味があります。何もしない人に比べたら、大きな成長です。何もチャレンジしない人生は、つまらない。意思が弱くて三日坊主な自分を見て認めてしまった方が、自分の可能性はどんどん広がっていくのです。
何かを学び始めると、最初はものすごいスピードで成長します、ですが、ある程度のレベルに達すると、それ以上の成長には時間がかかります。初心者レベルから中級レベルに行くのは簡単でも中級レベルから上級レベルに上がるには長い練習時間が必要です。